ブログとお金と著作権

今日は最近のブログでおきた事件について書こうと思います。


存知2ちゃんねるで問題がおきているようだ。
2ちゃんねるはご存知のとおり日本で一番の巨大匿名掲示板郡である。ジャンルは多岐にわたり、さまざまな場所でさまざまな時間でさまざまな出来事が起きている。
今回の問題はこうした2ちゃんねるのスレッドを紹介するブログが焦点となっている。
2ちゃんねるは超巨大な上に起こることも一期一会、流行やおもしろいスレッドなどを見逃すことは多くある。
特におもしろい、人気のあるスレッドは次々とスレッドが立てられ、自分のいない間にどのような進展があるか分からなくなる。
そうした中、そんなおもしろいスレッドのおいしいところだけを掲載するブログが誕生する。
ずっと掲示板に張り付いていることはなく情報を得ることが出来るため並の商業サイト以上のアクセスがあるという。
そんなブログの一部でアフィリエイトにより収益を得ているとのことで「自分たちの書き込みを勝手に転載してお金儲けをしている」といわゆる2ちゃんねる住人から厳しい反発があったようだ。
一説によるとその額は300万円以上とも言われ、かなりの稼ぎを出していたと思える。
管理者の「馬鹿に儲けさせてもらっている」といった挑発的な態度が反感を買い火種が拡大しているようである。
さらにはこれらブログは結託しており、背後で企業がそれをビジネスとして持ちかけていたとの情報もある。


れら情報についてはネット上で飛び交う話に過ぎないため真偽のほどは不明瞭であるが、スレッドを掲載していたブログがアフィリエイトによって収入を得ていたと言うことは事実である。
アフィリエイトとはWebサイトに企業の広告を掲載し、閲覧者がそこからのリンクでその企業のサイトへ行ったり商品を購入するとサイトの管理者にいくらかの収入がもたらされる広告の新しい形である。
実際アフィリエイトを導入しているサイトは数多くあり、ブログを提供する側も特定会社のアフィリエイトは掲載できるようにするなど企業、提供会社、管理者が一体となっている。
アフィリエイトを掲載することで必ず儲けが出るわけではないが、費用対効率を考えると実に理想的なシステムである。


回のケースではアクセス数があるサイトに貼られたアフィリエイト広告であるため、それだけ集客効果があった。
決して広告掲載することは悪いことでもないが、匿名掲示板の書き込みと言う誰の著作物であるか不明確なグレーゾーンであるため問題になっている。
これはブログの問題と言うより著作権の問題では?と思う方も多いと思う。しかし、アフィリエイトは今確実に一般的なものとなってきており特にブログはそれを掲載する格好の場所なのである。
完全にオリジナルのものならば全く問題ないだろうが、誰が何かをやろうとしたときゼロからはじめることは出来ないのだ。
どこからかのニュースを持ってきたり、あるいは誰の著作物か分からないものを扱ったりするということがネット上では往々にしてある。
そんなときにこのような事態に陥ったらあなたはどうするだろうか?
今回の件では大半のブログは閉鎖に追い込まれたものが多かった。それが該当ブログのみならず同様の手法を使っている全く別のブログにも影響を与えたのだ。


銭関係は特にトラブルを生むケースが多い。李下に冠を正さずと言うが、疑わしいことをしていなくてもその責任を問われることすらあるのだ。
ブログでは個人が前面に押し出されるケースも多い。
アフィリエイトを導入しようと考えている人は是非一度自分とお金とブログの関係を考えてみたほうがよさそうだ。


2ちゃんネタは誰のもの? スレ紹介ブログの閉鎖相次ぐ - ITmedia NEWS