インターフェースについて

このPCではWindows Vistaが動かない? - @IT
Windows Vistaが今年末か年明けに出るはずでが、実際のところ快適に動くのでしょうか。
今日はインターフェースのビジュアルは必要か?ということについて考えてみたいと思います。


Windows Vistaには新しいユーザーインターフェースであるWindows Aeroが搭載されます。
インターフェースとはパソコンを動かすための操作感みたいなものであり、マウスやブラウザの使い勝手などもインターフェースといえます。
今のパソコンはすべてにGUI(グラフィカルユーザインターフェース)が採用されており、視覚的にパソコンを操作できるようになっています。
Windows Aeroでは視覚効果画面にガジェットと呼ばれる時計などのツールや3D表示の切り替えなど、XPから大幅に改良されています。
しかし、Vistaのβ版を紹介した記事ではどれも非常に重い、動かない、要求スペックが高すぎるなどと口を揃えていっています。
第3回 内蔵グラフィックスでWindows Aeroは動くのか!? (2/2) - ITmedia PC USER
例えばこちらの記事では内蔵グラフィックス(ノートパソコンなどは内蔵が多い)でVistaが動くかを試している。
結果としてはなんとか動いたものの、パフォーマンス評価点(3が標準点)は2のままである。
これから改良が重ねられればこれより重くなるということも考えられるのではないか。
XPを例に考えてみましょう。


XPのインターフェースには通称Lunaというものが採用されています、従来の灰色から青になったあれです。
見た目や動作は美しくなり、またスタートメニューやエクスプローラの改善といったこともなされました。
しかしOSが改良されていく度に(特にWindowsが顕著)視覚的に鮮やかになっていくのと比例して要求されるマシンスペックは正比例、使い勝手は反比例していると言わざるを得ません。
Windows XPをお使いの方は多いと思いますが、動作が重く感じることがあるのではないでしょうか。
現在自分のパソコンは現行で買える商品でミドルレンジクラスのものを使っていますが、それでもLunaインターフェースは重たいです。
最初のうちは喜んで使っていても結局は軽いクラシックスタイルに戻してしまいました。
そういう事情なのかはわからないが、学校のパソコンもLunaのスタイルは使わずに従来通りのクラシックスタイルを使用しています。


このように改良されていく度に装飾過多になり、視覚効果のためにメモリや処理などをそちらに食われ動作スペックを十分に満たしていても快適に動かないというのは仕方がないことなのでしょうか?
答えはノーだと思います。
インターフェースというものはそれを使う人のためのものであり、独りよがりなものであってはいけません。
ビジュアルばかり気にして使い勝手に反映されず、動かないとあっては本末転倒のように思えます。
一番上の記事にあるとおり、MicrosoftはこのWindows Vistaを今後10年のスタンダードにするつもりです。
いくら先見を見通しても現行ハイエンドでないと快適に動かないインターフェースが今後10年、それ以降改良して通用するのか正直なところ疑問符がつきます。
ある日突然ムーアの法則がいつか崩れて、最新OSがマシンスペックが足りなくてパソコンが動かない!
なんて日が来たりしないようにないように祈るばかりです。

http://d.hatena.ne.jp/skitayama/20060704/1151985281